コーヒー
休憩室
2025年09月26日

多数の企業を支援してきたプロに聞く、失敗しない休憩室の作り方 よくある失敗例も詳しく解説

休憩室の作り方

コロナ禍を経て働き方が多様化した今、魅力的なオフィス作りは、すべての企業にとって重大なミッションとなっています。その中でも、ぜひ注目してほしいのが、休憩室です。クオリティの高い休憩室の設置は、従業員の生産性の向上や採用力の強化につながります。 本記事では、そんな休憩室の作り方を紹介。たくさんのメリットを生み出す休憩室を実現するためのコツや失敗しやすいポイント、休憩室作りの流れなどを、数多くの休憩室作りを支援してきたプロの視点でご紹介します。

目次

 

オフィスに休憩室が必要な理由

オフィスへの休憩室の設置は、労働安全衛生法(事務所衛生基準規則第19条)、労働安全衛生規則(第613条)で「企業の努力義務」として定められています。「働き方改革」の視点が世間に広く浸透し、多くの従業員が働きやすさを重視するようになった今、クオリティの高い休憩室の整備は企業にとっての必須のミッションといっても過言ではないでしょう。

「休憩室」と「休養室」の違い

常時50名以上の労働者を使用する企業、もしくは、常時30名以上の女性労働者を使用する企業では、労働安全衛生法が定める労働安全衛生規則(第618条)および事務所衛生基準規則(第21条)において「休養室(休養所)」の設置が義務づけられています。休養室は「横になれる設備がある男女別のスペース」であり、休憩室とは異なる基準が設けられているため、混同しないように注意してください。

オフィスに休憩室を作るメリット

オフィスに休憩室を作ることは、次のような様々なメリットをもたらします。

集中力や生産性の向上を促す

集中して業務に取り組むためには、質の高い休憩、つまり仕事から離れて頭を「オフモード」にする時間が必要です。また、心身の状態に合わせて働く環境を変えることは、発想の転換やアイデアの創出にもつながるでしょう。その助けになるのが、執務室から離れたリラックス空間である休憩室です。

従業員同士のコミュニケーションが活発になる

クオリティの高い休憩室には自然と人が集まり、社内のコミュニケーションが活性化されます。さらに、休憩室は部署や年齢を問わず利用するため、執務室では発生しにくいコミュニケーションが生まれるのもポイント。イノベーションの創出やオフィス全体の一体感の強化にもつながるでしょう。

従業員のエンゲージメントや出社率の向上

快適な休憩室があるオフィスは、つまり居心地がよく働きやすいオフィスとなります。それは、従業員のエンゲージメントや出社率の向上に直結する要素です。特に、離職率の高さに悩んでいる企業は、休憩室の設置やクオリティ改善のための投資をおすすめします。

企業のブランディングにつながる

休憩室は社員のリフレッシュ空間であると同時に、企業の価値観を示す場でもあります。快適でデザイン性のある休憩室は、働きやすさや安心感を提供し、来訪者や応募者にも「社員を大切にする企業」という印象を与えます。その結果、社内外のブランドイメージが高まり、採用活動においても魅力を伝える重要な要素となり、優秀な人材の確保につながります。

オフィスの休憩室作りで前提となるポイント

オフィスに休憩室を設ける上で最も重要なのは、「従業員が使いたくなる場所にする」という意識をもつことです。具体的には、次のような取り組みが、「人が集まる休憩室」の実現に効果的です。

従業員のニーズをリサーチする

「従業員が使いたくなる休憩室」がどんなものかは、従業員に聞くのがベスト。企画段階で従業員にヒアリングやアンケートを行い、意見やアイデアを集めましょう。

執務室との距離を意識する

前述のとおり、頭を「オフモード」にするには、執務室となるべく距離をとることがポイントになります。十分な距離を確保するのが難しい場合は、視線を遮るパーテーションや、執務室の声を届かないようにするBGMなどの活用がおすすめです。

利用ルールを策定する

すべての方が快適に利用できるように、あらかじめルールを策定しておくのがおすすめです。ゴミの分別や利用後の片づけ、話す際の声の大きさなど、トラブルになりやすい要素について明記しておきましょう。
また、機密情報は扱わない、パソコンを放置しないなど、情報漏えいの予防についても言及しておくと安心です。

生産性を高める休憩室を作るコツ

「休憩室を作る」といっても、単にイスとテーブルを置くだけでは、効率のいい休憩やコミュニケーションの活性化は促せません。休憩室の効果を最大化するには、いくつかのコツがあります。

気持ちが和らぎ、落ち着く雰囲気を意識する

同じ時間の休憩をとっても、身を置く環境が違えば、リラックス効果には大きな差が出ます。観葉植物を設置する、執務室とは異なるデザインの壁紙や家具を選ぶなど、利用者の気持ちが和らぐ雰囲気作りを心がけてください。

照明は、執務室よりも暗め&温かみのある色合いに

リラックス効果を高めるには、執務室よりも暗めの明るさにするのがいいとされています。具体的には、150ルクス程度(執務室に推奨される明るさは750ルクス)を目指しましょう。間接照明を使うと調整しやすくなります。なお、照明の色合いは、温かみを感じる暖色がおすすめです。

話しやすさを損なわない程度にBGMを流す

コミュニケーションの妨げにならない程度の音量でBGMを流すと、「静かになりすぎない」ことで、かえって会話が生まれやすくなります。なお、流す音楽にはヒーリングミュージックやメディテーションミュージックを選ぶと、メンタルヘルスケアにもつながります。

1人で作業できるスペースも用意する

休憩室には、コミュニケーションを活性化する役割が期待される一方で、1人で考えを整理したり、心を落ち着けたりする場所でもあるといいでしょう。人が集まる場所と1人で過ごせる場所の両方があるデザインにするのがベストです。

設備の使いやすさに配慮して、配置を考える

例えば、コーヒーマシンを導入する場合、その置き場所によって利用率に差が出る場合があります。利用者の目につきやすい場所、執務室からの動線などを考慮して設置するのがポイント。また、装飾をつけたり、ドリンクの情報などを記載したポップを設置したりするのも効果的です。

オフィスの休憩室におすすめの設備6選

従業員のリラックスする場所やコミュニケーションの活性化、アイデア創出につながる休憩室を作るには、次のような設備が役立ちます。

①コーヒーマシン

休憩時間のお供に欠かせないのが、おいしいドリンク。年齢や性別などの属性を問わず、誰もが使えるコーヒーマシンは、休憩室を作る上で、まず導入したい設備です。

なお、ダイオーズの『コーヒーサービス』を利用すれば、カフェクオリティのドリンクをオフィスで手軽に楽しめます。エスプレッソやカフェラテ、抹茶ラテ、ココアなどメニューの幅が広く、多くの方にご活用いただけることも特長です。
また、導入後のサポート体制も万全。専門スタッフが訪問してマシンの洗浄や豆の補充などを行う『デイリーメンテナンス』や、4カ月に1度の頻度で110にも上る項目の点検と、必要に応じて修理を行う『保守点検サービス』を用意しています。
>>ダイオーズのコーヒーマシンの詳細はこちら
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②観葉植物

心を落ち着かせる効果の高い観葉植物は、休憩室の雰囲気作りに、ぜひ活用したいところ。目につきやすい場所に配置しましょう。

しかし、観葉植物の効果的な導入や管理を自社で行うのは、なかなか難しいもの。そこで、おすすめなのが、ダイオーズの『グリーンレンタルサービス』です。
このサービスでは、グリーンコーディネーターが、数百種類の観葉植物の中から、空間に合わせてプランを提案します。導入イメージをパースで具体的に確認できる点も高く評価いただいているポイントです。さらに、導入後は月に2回メンテナンスに伺い、水やりや剪定などを実施。維持の手間もかかりません。
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③リクライニングチェアやソファ

背中を伸ばせるリクライニングチェアや仮眠もとれるソファは、心身のリラックスを促します。肌触りやクッション性にもこだわって選んでみてください。

④プロジェクターやモニター

プロジェクターやモニターを設置すると、簡単なミーティングはもちろん、社内セミナーや勉強会、イベントも休憩室で開催しやすくなります。

⑤本

インスピレーションの源になる、もしくは、読むことで息抜きになる本や雑誌の導入も効果的です。自社の事業内容にとらわれず、幅広いジャンルから選ぶといいでしょう。

⑥アロマグッズ

リラックス効果を高めるには、アロマの力を借りるのもいいでしょう。ただし、香りが苦手な方にも配慮して、個別に楽しめるグッズを選ぶのがおすすめです。

よくある休憩室の失敗例

ここまでに紹介してきたポイントやコツと併せて、よくある失敗例も押さえておくと、より確実に「魅力的な休憩室作り」ができます。

休憩室のニーズを見極められていなかった

休憩室に対する従業員のニーズをきちんと見極められていないと、「設置したものの使われなかった」という事態を招きます。
例を挙げると、従業員数が少なくて自席でも十分なコミュニケーションをとれる場合は、「人が集まること」よりも「環境を変えてリフレッシュできること」を重視すべきでしょう。また、コーヒーをあまり飲まない人が多い場合は、コーヒー以外のメニューが豊富なコーヒーマシンを選ぶ必要があります。

ランニングコストの見通しが甘かった

コーヒーマシンを導入する場合、飲み物代をはじめとしたランニングコストがかかります。ランニングコストの見通しが甘いと、「費用対効果に満足できない」と感じることも。
導入の検討にあたっては、「単価見積もり」だけではなく、必ず「月額見積もり」を確認しましょう。また、杯数やメニューのパターンを変えてシミュレーションしておくと、運用開始後も柔軟に対応できます。
なお、コーヒーマシンはレンタルではなく、「購入」という選択肢もあります。レンタル代を抑えたい場合は、一度比較してみるといいでしょう。

メンテナンスの負担が想像以上に大きかった

休憩室を清潔に保つには、こまめなメンテナンスが必要です。社内で行うには負担が大きく、隅々まで行き届かない可能性も高いので、プロによるメンテナンスサービスの利用をおすすめします。

導入した設備への「飽き」を考慮していなかった

ドリンクや観葉植物は、時間の経過とともにどうしても飽きがきます。メニューを柔軟に変更や追加できるコーヒーマシン、季節や年中行事に合わせて入れ替えができるグリーンレンタルサービスを選ぶといったように、飽きを防止する対策も考えておくと安心です。

休憩室作りの流れ

休憩室作りの流れは、設置の背景や依頼する業者によって異なりますが、ここではダイオーズの『オフィスカフェラウンジサービス』を利用した際の流れを例に、「自社に合った休憩室を作るポイント」に着目したものを紹介します。

【STEP1】ショールームを訪問する

ショールームの訪問には、「理想の休憩室のイメージを具体化する」「社内での検討だけでは浮かばなかったアイデアを得る」「設備の選択肢の幅を広げる」など、様々なメリットがあります。「休憩室を作るかは未定だけど、まずは最新のトレンドを知りたい」という理由でも、もちろん、訪問可能です。

【STEP2】自社に合わせた提案を受ける

ショールームを見てイメージがある程度固まったら、休憩室の設置目的や予算などもふまえて、スタッフがオーダーメイドでプランを構築。最適なコーヒーマシンやメニュー、観葉植物の配置や種類などを、提案書にまとめて提示します。その際、運用開始後にギャップを感じにくいように、ランニングコストのシミュレーションも行います。

【STEP3】施工スタート

プランをデザイン会社に共有し、施工がスタート。なお、コーヒーマシンや観葉植物の設置にともなう施工時の細かな確認は、基本的にダイオーズのスタッフとデザイン会社とで行います。お客様のやりとりの負担は最小限に抑えるので、ご安心ください。

【STEP4】休憩室の運用スタート

ダイオーズでは、休憩室の運用開始後も継続的にサポートを実施。利用率のリサーチやメニューの見直しなど、いつでも対応いたします。

休憩室作りの稟議に必要な情報

稟議を出すにあたって、よく求められる情報としては、次のようなものがあります。
・ランニングコストのシミュレーション(メニュー別、利用率別など複数パターン)
・従業員へのアンケート結果
・競合他社との比較資料

ダイオーズでは、上記の情報はすべて弊社スタッフが用意します。お客様の稟議準備の負担を軽減できるように努めています。

休憩室の事例紹介


続いて、個性豊かな休憩室の事例を3つ紹介します。イメージを膨らませるヒントになるはずです。

高級感のある「カフェラウンジ」風の休憩室

高級感を重視し、「カフェラウンジ」をイメージした休憩室。全体的にはモノトーンをベースの落ち着いたデザインでありながら、利用者の目に触れるテーブル上には観葉植物を配置し、ほどよいリラックス感を加えています。

リラックス感を重視した休憩室

たくさんの観葉植物に木の温もりを感じられる家具など、リラックスムードを醸し出すアイテムを詰め込んだ休憩室です。

多様なニーズに応えられる休憩室

様々な用途で活用できる、レイアウトの変更がしやすい、休憩室です。手軽に動かせるイスとテーブルを採用し、棚などの動かせない家具は壁際に設置。スペースに余裕をもたせることで、大勢でのミーティングやイベントも行えます。

ダイオーズの『オフィスカフェラウンジサービス』とは

ダイオーズでは、上質な味わいと豊富なメニューが人気の『コーヒーサービス』と、グリーンコーディネーターによるオーダーメイドの『グリーンレンタルサービス』を組み合わせて提案する『オフィスカフェラウンジサービス』を提供。魅力的な休憩室作り、ひいてはイノベーションの創出や従業員のエンゲージメントの向上、ウェルビーイング経営の実現を、おいしいドリンクと癒しの観葉植物で支援します。
まずは、お気軽にショールームへお越しいただき、ぜひ、自慢のコーヒーを味わってください。

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